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CONCEPT

 2005年4月、“クール”な建築リノベーションを企画提案するという課題に賛同した11名によるプレゼンテーションで現3号より提案された「京都タワー」という題材をもとに、プロジェクトを開始。

 その頃より京都では町家リノベーションが流行っており、京都タワーをモダンな空間へ改築することで、現代に適応した空間へ変貌させることを目指し、様々な改装案を企画。
 なぜ京都タワーだったのか。3年間国内外の建築史を学び、京都の学生として多くの寺院を訪れてきたが見落とし続けていた京都のシンボルであるタワー、その存在を改めて問い直すため。

 7月、その課題が終了したとき、提案してそれで終わりなのではなく、もっとリアルにタワーに迫ってみようと3名が残り、「京都タワー研究会」を卒業制作プロジェクトに決定。
 
 県外出身者の私たちに必要だったのは、人々のタワーへの想いを聞くことであり、街中でマーケティングを行いました。実際に100人以上のデータベースを作ることで、京都タワーは賛否両論でありながらも、やはりなくてはならない存在で、でもやっぱり行く人は少なくて、というような結果を受け、すべてを新しく変えようとしていた私たちの考えは改めて考え直さなければならない状況になった。

 そこで、硬い考え方のリノベーションから、柔軟な発想のリノベーションとして提示する方向に転向。現在の私たちの力で京都タワー自体を新しい形にすることが無謀だと言われるのであれば、私たちの考え方の提示によって、京都タワーを見る人の見方が面白く、楽しいものへ変われば、今の京都タワーに対して考えられている固定された考え方が新しいものとなる。そうなれば、私たちなりのインフォーマル・リノベーションの形が見えてくるのではないだろうか。

 京都タワーをもっと楽しいものにするためにはすべての人から注目されなくてはいけなかった。建築に詳しくなくても、子どもでも、新しくタワーを見つめるためのちょっとした力を添えるものとして多くのコンテンツを発信していくことにした。
 
 初め難色を示していた京都タワー会社を説得させるための実績作りに時間を費やした。企画を練り直しては他方向から様々な提案を京都タワーへ持参し、毎朝公園からタワーを眺めて体操しながら、仕事でも義務でもなく、ただ素直に京都タワーを想い伝えれば、伝わるのではないかと。

 2ヶ月間続けた結果は形になりはじめた。ひとりの新聞記者に認められ、タワー関係者から徐々に存在を認めてもらえるようになったのです。京都タワーのコスチュームで「京都タワー体操」を作り、京都の名所や全国のタワーを巡り、京都タワーの元気な所をアピールすべく活動を続けました。
 
 新聞・ラジオ・テレビなどのメディアの注目により、メッセージは多くの人々へ発信されました。見上げる人がひとりでも増えれば、時代とともに置き去りになってしまいそうだった京都タワーが京都のシンボルとして現代人の意識によみがえり、京都タワーの存在に気付いてくれるだろう。

 こうした私たちの活動が、自己満足から社会と人に関わっていくものへなり始めたとき、私たちが京都タワーと人とをつなぐ架け橋として、その構造を組み立てていくことも空間デザインであり、私たちなりの京都タワーリノベーションとして未来につながっていけばいいなと思うのです。

京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科 空間デザインコース 2006年度卒

京都タワー研究会    

 

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